私が見ているものを、あなたは見られない "フィルター・バブル" 情報の風船の中心に自分がいる
今の時代の“情報”の在り方について、知人(ワンダーアイズ・大塚氏)の記事を一部引用させていただきます。なるほど!が満載です。
「私が見ているものを、あなたは見られない 2009年12月からGoogleの検索エンジンのプログラムの方針が大きく変更されて、個人個人の主義主張、趣味関心に合わせてパーソナライズされた検索リストを表示するようになった。その人の好きな情報だけが、検索結果に表示されて、どんどん自分の周りに集まってくる。
情報の風船🎈の中心に自分がいる。それぞれの人に、それぞれ固有の風船がある。その風船は趣味や主義主張の合う人とは共有部分があるが、合わない人とは全く接点が無く、情報は共有されないで隔離されている。いくら検索しても風船🎈の外の情報は表示されない。フィルター・バブル!究極の分断工作である。
これは一方で、広告営業という側面からは、ターゲッティング・マーケティングの確度が高くなり、売上高が上昇する。他方、情報操作という側面からは、権力者が国民に知られたくない不都合な真実は、知られたくない人物の検索に表示しないように出来るわけだ。
SNSでやたら怒り💢ながら発信をしている人を見かける。彼ら彼女らは、しばしば「こんなにネット上にたくさん情報が出てるんだから、少しは勉強しなさいよ!」と言う。
彼ら彼女らは、この"フィルター・バブル"のことを知らないのだろう。あなたが見ているネットと、あなたが批判している人々が見ているネットは同じではない。情報の風船がまるで違うのだから。
そんなわけで、SNSやYouTubeでいくら一生懸命、自分の主義主張や重要と思う情報を発信しても、あなたが見て欲しいと考えている層には届かない。あなたの発信する情報は、風船🎈の外には出ていかないのだから。同じ主義主張の人の間をぐるぐると回っているだけだ。
ここ1年は相手のAIはどんどん巧妙になり、成長がものすごく速い!だから僕たちの情報発信もどんどんスタイルを変えて、変幻自在にしていかないと!風船🎈を突破できないと、ただのオンライン井戸端会議になり、愚痴の言い合いや傷の舐め合いで終わってしまうから。」
情報はあふれているようで閉じている、ということです。こういう時代であるということを、まずは知ることが大事ですね。知っておくだけでも自分の目とアンテナに新たな視点が加わると思います。試しに家族あるいは知人友人とそれぞれのスマホから同じキーワードで検索してみてください。結果が違うと思います。
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